データ・OS

農業データを、持ち出せる資産にする

権利、同意、保存期間、派生データ、退出時の扱いまで。

Sir Airffic Go

自分の畑の記録を、自分で持ち出せるようにしとこうや。

更新 2026-10-30 · 5 分で読む

所有だけでは決まらない

Airfficの設計提案・考え方

本章は契約・システム設計上の論点整理じゃ。原画像、圃場境界、作業履歴、学習済みモデル、集計結果は別の対象として整理する。誰が利用できるか、第三者へ渡せるか、学習に使えるかを用途別に定義する。

出口のテストを調達時に

Airfficの設計提案・考え方

GeoJSONの境界、CSVの作業一覧、元画像、解析条件、単位、座標系、時刻をまとめて出せるか試す。ファイルが出ても意味が失われれば移行できない。削除、保存義務、契約終了後の取得期限は地域の法務担当と確認する。

最小権限と監査

Airfficの設計提案・考え方

農家は自分の圃場、受託者は割り当てられた作業、解析者は必要な観測だけを扱う設計にする。共有リンクには期限を設け、書き込み履歴を残す。AIへ送る前に、圃場位置や個人情報を含む必要があるかを検討する。

標準形式は、利用許諾の代わりにはならない

出典に基づく解説

OGCのSTAC 1.1は、画像などの資産を参照し、用途や提供者、ライセンスを記述する仕組みを定める。データ本体とメタデータのライセンスが同じとは限らん。GeoJSONのRFC 7946も座標の解釈を定める規格であって、農地情報の第三者提供を許可する契約ではないんよ。本ガイドの提案は、読めること、使ってよいこと、他へ渡してよいことを別々に確認すること。公開されたカタログから画像の位置が分かっても、自由な再配布やAI学習への利用が認められたとは扱わない。形式の互換性と利用条件を一枚の点検票に並べると、移行時の思い違いを減らせる。

一圃場を丸ごと引っ越す試験

Airfficの設計提案・考え方

退出テストには、境界だけの小さなファイルではなく、一圃場の一作分を使おう。境界の旧版と新版、作業、観測、処方、実施結果、修正理由を別の環境へ移し、同じ日付の状態を再現できるか見るんじゃ。提案する合格条件は、圃場IDの対応が残り、面積・単位・時刻が一致し、元画像から結果へたどれること。画面のPDFだけを渡されても、後から処方を再解析できるとは限らん。逆に生画像だけ大量に戻っても、校正や欠測の意味が失われれば実用上は移行不能じゃ。書き出し時間、費用、取得期限、読めなかった項目を契約前に具体的な結果として残しておこう。

訂正と削除を、証拠の連鎖を壊さず扱う

Airfficの設計提案・考え方

農家が「この境界は違う」と知らせた時、最新図だけを書き換えると、過去の散布がどの地図に基づいたか分からなくなる。設計案では、訂正理由と有効日を付けた新版を作り、過去の作業記録が参照した版を保持する。一方、不要な個人情報は何でも永久保存するのではなく、目的と保存期限を設定するんじゃ。削除要求、法令上の保存、保険や事故の調査に必要な保全がぶつかった時の担当窓口も先に決める。これは契約とシステムの検討枠組みで、全地域に同じ削除権や保存義務があるという説明ではない。どのデータに何が適用されるかは利用地域と契約に応じて確認する。

学習への利用と、農家への納品を切り分ける

Airfficの設計提案・考え方

解析サービスの提供に必要な利用と、他の顧客向けモデルを育てる利用は、同じチェック欄にまとめんほうがよい。設計案として、対象データ、目的、渡す相手、場所、期間、再委託、利用を止める時の扱いを用途別に記録する。匿名化したつもりでも、位置・日付・珍しい作物の組合せが農場の推測につながる可能性を検討したい。学習済みモデルから特定データの影響を除けるかは実装依存なので、削除ボタンだけで完全に戻せると約束せんことじゃ。農家が追加利用を断った場合の基本サービス、価格、出力取得への影響も明記すれば、便利さと引き換えに何を認めるのか判断しやすい。

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出典・参照資料

OGC — SpatioTemporal Asset Catalog Community Standard 1.1 ↗IETF RFC 7946 — The GeoJSON Format ↗制度・製品条件は実施地域の最新の一次資料を確認してください。設計提案は本ガイド独自の整理です。
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