現場で決めんでええことは、前の日までに決めとこうや。
依頼時に確定するもの
圃場の所有・利用関係、対象作物、目的、希望時期、成果物、費用、連絡担当を確認する。座標だけを送っても、境界、障害物、進入路、給水、隣接地の状況は伝わらない。依頼受付と実施承認を別状態にする。
下見を地図に戻す
衛星地図や過去の画像を現地の確認で更新する。電線、樹木、人の通行、動物、水路、敏感な作物を記録する。操縦者・補助者・薬剤担当・農家の役割と、連絡がつかない場合の判断権限を合意する。
完了は記録の照合まで
作業後は実施面積、使用量、残量、未実施部分、異常、次の確認日を照合する。単なる飛行ログと農作業ログを関連付ける。農家へ渡す要約と詳細記録を分け、事故・苦情・再作業が発生したときに同じ作業IDからたどれるようにする。
飛行終了と、営農の完了を分ける
フィリピンTESDAの農業ドローン技能基準は、作業後の洗浄、電池保管、廃棄物管理、記録も技能に含めとる。一方、タイのサトウキビ研究では飛行計画の再利用で作業時間が短くなったが、調べた処理間の草丈には有意な差がなかった。前者は仕事の範囲、後者は時間と農学的結果を分ける必要を示す材料じゃ。この二つから、本ガイドでは「飛べた」「予定範囲を処理した」「農家へ引き渡した」「後日効果を確かめた」を別の状態として設計するんよ。
診断を、実行できる作業指示へ渡す
設計案として、異常を見つけた人、営農判断をする人、実行する人を作業票に残す。たとえば画像で薄い生育を見つけたら、地点と撮影日を添えて現地確認へ渡し、確認担当が観察・採取結果を返す。その後に営農担当と農家が「処置する・経過を見る・追加確認する」を決めるんじゃ。操縦者へ渡すのは色つき地図だけでなく、目的、対象区画、対象外部分、資材、承認された使用条件、適期、確認担当を含む版番号つきの指示にする。現場で作物段階や資材が変わったら、その場の口約束で上書きせず、判断担当へ差し戻す。承認者へ連絡できない場合の保留条件も先に決めとこう。
農家に渡す一枚は、次の行動が読める形に
納品画面は、農家が普段使う区画名、実施日、できた範囲、残った範囲、次の行動、連絡先を先に出す設計じゃ。専門的な指数や飛行ログは詳細へ置き、異常の理由が未確定なら「確認待ち」と書く。たとえば「北の田の水口側を担当者が確認、結果を電話で返す」と、場所・担当・行動を一文にするんよ。説明後には農家自身の言葉で次の予定を話してもらい、読み違いを直す。文字を大きくするだけでなく、紙・電話・音声でも同じ内容へ届くようにする。受領の返事は説明が届いた記録であって、防除効果や収量改善の証明にはせんことじゃ。
| 引き継ぐ場面 | 渡す最小情報 | 受け手が返すもの |
|---|---|---|
| 画像から現地確認 | 区画・地点・日時・疑問 | 観察結果と確認不能な部分 |
| 営農判断から作業 | 版番号・対象・目的・使用条件 | 実施可否と変更点 |
| 作業から農家 | 実施範囲・未実施範囲・次の担当 | 次の行動の理解と連絡方法 |
中断・再訪・苦情にも、担当を残す
中断時は「何割終わったか」だけでなく、実際に処理した範囲と未処理範囲を区別して保存する設計にする。再訪時には最新の生育、既実施量、天候、隣接地の状況を見直し、単純に前回の経路を最初から流さんことじゃ。資材残量と実施記録が合わない場合も、帳尻を合わせる入力で消さず、差異として担当者へ渡す。請求の確定、再作業の判断、農家への連絡にはそれぞれ期限と担当を置く。苦情を受けた人が操縦者を探し回らんよう、同じ作業番号から指示の版、実績、連絡履歴をたどれるようにし、解決後に再発防止を更新するんよ。